元は、当寺近くの三輪・恵比須神社の神宮寺であった『福楽寺』のご本尊としてお祀りされていた『おじぞうさん』は、明治初期の廃仏毀釈で当寺へ移されました。その台座の周囲には火焔(かえん)と波涛(はとう)が彫られ、「火」と「水」ですべてのものを祓い清める意味を表していることから、「祈祷仏」として建立されたと考えられています。
この『おじぞうさん』は、ご自身(菩薩像)の大破損や廃仏毀釈など、幾多の災いや難を越えて来られたことから、『難のがれ』や『諸願成就』の地蔵尊として古くから信仰されています。
その他、日照りが続きだったある時代には、雨乞い地蔵として頼られた言い伝えがあり、また、いつの頃からか『虫切地蔵(むしきりじぞう)』とも呼ばれるようになり、子どもの癇虫(かんむし)を退治する、虫切り(虫封じ)の地蔵尊としても親しまれ、子どもの無事と健やかな成長を祈願される方々がお参りに来られます。
そして、“降りかかる大難が小難に…”、”小難が無難に…”と、「流れ地蔵」とともに人々の生活に密接した存在として、家内安全・身体堅固・除災与楽・・・諸願成就を願う人々の想いを聞き入れてくださっています。
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